再会した航空自衛官の、5年越しの溺愛包囲が甘すぎます!
「ようやく美羽に渡せる」
悠翔の手が私の左手をそっと取り、ダイヤが輝く指輪を薬指にそっと通した。それから私の目をまっすぐに見つめる。
「美羽、俺と結婚してほしい」
その言葉を聞いた途端、ぶわっと涙が溢れた。
答えはもう決まっている。
「はい」
震える声で伝えて、私は大きくうなずいた。
「私のことを好きでいてくれてありがとう」
一度はプロポーズを断ったのに、それでも想い続けていてくれたなんて。
「好きだよ、美羽のこと。これからもずっとな」
悠翔の手が私の頬に触れる。
ゆっくりと顔が近付いてきて、お互いの唇がそっと重なった――。
Fin.