再会した航空自衛官の、5年越しの溺愛包囲が甘すぎます!


『名刺を頂いたきりすぐに連絡ができずにすみませんでした。仕事が忙しかったもので』

『そうなんですね。秋村さんはあの駅の近くの会社に勤務されているんですか?』

『いえ、自分はあの日は用事があってたまたまあの駅を利用しただけで勤務地は別です』

『あー、だから会えなかったんですね』


もしかしたらお互いの職場の最寄り駅なのかもしれない。帰宅時間が同じになればまた会えるかもと思っていたけれど、あれから秋村さんの姿を見ることはなかった。

どうやら彼の職場は別の場所にあるらしい。


『お礼がしたいとずっと思っていたので連絡をもらえてよかったです』

『自分なんかの連絡を待っていただいてありがとうございます。なかなか連絡ができなくてすみませんでした』

『いえ、お仕事が忙しかったんですよね』


少しの会話の中でも彼の誠実な性格が伝わってくる。

助けてもらったときに私の心はすっかり奪われてしまったけれど、こうして話しているうちにますます彼に惹かれていく。


『この前のお礼をさせてください。食事をご馳走したいので、ご都合のよいときにまたお会いできたらなと思って」


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