再会した航空自衛官の、5年越しの溺愛包囲が甘すぎます!


そのとき、俺のスマートフォンが着信を知らせた。


「悪い。ちょっと出ていいか」

「うん」


ソファから立ち上がり、リビングを出る。

ズボンのポケットからスマートフォンを取り出して確認した。

着信相手の名前を見て、重いため息がこぼれる。


「……またか」


しつこいな。

このまま無視したいが、そんなことをすれば俺が電話に出るまで掛け続けてくるのが目に見えている。

せっかく美羽とのふたりの時間だというのにじゃまをされたくない。

仕方なくスマートフォンを耳に当てた。




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