再会した航空自衛官の、5年越しの溺愛包囲が甘すぎます!


「それに、今の部隊で飛ぶのが悠翔さんの子供の頃からの夢なんです。それがようやく叶ったのだから、私は悠翔さんを応援したいです」


お母さんの目をまっすぐに見つめる。どうか悠翔に仕事を辞めてなんて言わないでほしい。


「航空自衛隊のパイロットになるのは父さんとの約束でもあるんだ」


ぽつりと悠翔が口をひらいた。


「だから続けたいし、母さんにも理解してもらいたい。俺を信じて、見守ってくれないか」


悠翔も自分の気持ちをお母さんにまっすぐに伝えた。

私と悠翔の気持ちを聞いたお母さんがぐっと押し黙る。

しばらくしてからふと息を吐き出した。


「あなたたちにそこまで言われたら、辞めろなんて言えないわね」


お母さんが微笑む。


「悠翔。あなたの仕事をしっかりと受け止めて理解してくれる強くて素敵な女性に出会えてよかったわね」


悠翔に向けられていたお母さんの視線が私に向かう。


「美羽さん。改めて、悠翔をよろしくお願いします」


深く頭を下げられて、私もまた頭を下げた。




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