再会した航空自衛官の、5年越しの溺愛包囲が甘すぎます!


婚約者のふりという名目で彼女の薬指につけた婚約指輪がまた俺のもとに戻ってきた。

この指輪を美羽がつけてくれる日はきっともうこないのだろう。

ぐっと奥歯を噛みしめたあと、なんとか笑顔を作った。


「ありがとう。誰よりも美羽が応援してくれていると思うと頑張れる。今度の展示飛行は美羽のために飛ぶから」


俺が今最大限に伝えられる美羽への気持ちだ。




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