悪女の涙は透明らしい
康二さんと知り合いなら、彼も【気侭】の辺りに住んでいるのだろうか。
今度会ったなら聞いてみてもいいかもしれない。
次彼とあの店で会っても、もう疎外感は感じないような気がする。
本当は、昨日で最後にするはずだった。
お店への来店も、自分も。
もう疲れた
早く消えたい
静かに息が吸える場所に
綺麗で大好きだった夕陽が沈む、あの海に───
拭いきれない衝動に蓋をしても、もう抑えることは出来なかった。