\ トップ★シークレット /
池に落とされて助け出されたあと、ぼんやりとした意識の中で、わたしのことを何度も呼ぶ声が聞こえた。
あれは、昴くんだったんだ。
いつもの『アリス様』じゃなくて、ちゃんと『ありす』って。
そう思ったら、さっきも――。
「昴くん、わたしのこと…『ありす』って呼んでくれてたよね?」
虹斗くんや慎太郎くんが『アリスちゃん』と呼んでくれるけど、昴くんは絶対に『アリス様』の呼び方を崩さなかった。
だけど、たしかに呼んでくれた。
『…ありす!危ない…!!』
――って。
うれしくて頬がゆるむわたし。
だけど、昴くんの表情はわたしとは正反対。
「…申し訳ございません。アリス様を呼び捨てにするなど、あってはならないことだというのに…」
…あっ、また『アリス様』に戻ってる!
あれは、昴くんだったんだ。
いつもの『アリス様』じゃなくて、ちゃんと『ありす』って。
そう思ったら、さっきも――。
「昴くん、わたしのこと…『ありす』って呼んでくれてたよね?」
虹斗くんや慎太郎くんが『アリスちゃん』と呼んでくれるけど、昴くんは絶対に『アリス様』の呼び方を崩さなかった。
だけど、たしかに呼んでくれた。
『…ありす!危ない…!!』
――って。
うれしくて頬がゆるむわたし。
だけど、昴くんの表情はわたしとは正反対。
「…申し訳ございません。アリス様を呼び捨てにするなど、あってはならないことだというのに…」
…あっ、また『アリス様』に戻ってる!