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実はわたしも、慎太郎くんと虹斗くんと同じことを思っていた。
顔も名前も同じということすら信じがたいのに、落ちていたスマホの通話相手が本物のアリスちゃんだと把握して、2人に的確な指示なんて出せるものなのだろうか。
すると、昴くんがそっとわたしを抱き寄せた。
「俺は初めからわかってた。イージスで護衛することになったアリス様が、ありすだってことを」
「「…えっ!?」」
わたし、虹斗くん、慎太郎くんの声が重なる。
「そ、そんなのわかるはずないよ…!顔が瓜二つの佐藤アリスがもう1人いるって知っていないと、そもそも入れ替わってることなんて気づかないんだから」
「そう。だから、知ってたんだよ。もう1人の“佐藤ありす”の存在を」
「でもそれって…、わたしと会ったことがある人じゃないとわからな――」
顔も名前も同じということすら信じがたいのに、落ちていたスマホの通話相手が本物のアリスちゃんだと把握して、2人に的確な指示なんて出せるものなのだろうか。
すると、昴くんがそっとわたしを抱き寄せた。
「俺は初めからわかってた。イージスで護衛することになったアリス様が、ありすだってことを」
「「…えっ!?」」
わたし、虹斗くん、慎太郎くんの声が重なる。
「そ、そんなのわかるはずないよ…!顔が瓜二つの佐藤アリスがもう1人いるって知っていないと、そもそも入れ替わってることなんて気づかないんだから」
「そう。だから、知ってたんだよ。もう1人の“佐藤ありす”の存在を」
「でもそれって…、わたしと会ったことがある人じゃないとわからな――」