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各国と取り引きを行う貿易会社の社長令嬢で、“超”がつくほどのお金持ち。


なんでも、星乃川学園の生徒の中で一番財力があるお家だとか。

だから、この学校のカーストの頂点に立っていたのが沙理奈ちゃんだった。


しかしそのカーストも、わたしがきたことによって崩壊。


佐藤財閥は、三輪財閥をはるかに上回る財力を持っている…らしい。

イージスの情報によると。


そのため、沙理奈ちゃんのカースト順位は2位に。

それど、1位のわたしのことを妬んでいるのだろうと。


「我々も十分に警戒しますが、アリス様も三輪沙理奈にはご注意ください」

「…うん!わかったよ、昴くん」


わたしはごくりとつばを飲んだ。


しかし、昴くんが恐れていたことが現実に起こる。



数日後。


今日の美術の授業は、5限と6限の2時間を使って風景画を描くというもの。
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