ハニーレモンとビターチョコ〜双子の兄の溺愛注意報〜


 依蓮くんにそう指摘されて、思わず自分の頬を両手で押さえる。


「えっ、そうかな!?」

「亜蘭と何かあったの?」

「ななな、なんで!?何もないよっ!!」


 流石に依蓮くんに亜蘭くんに告白されちゃったかも、なんて言いづらい!!

 でも、双子だったらわかるのかな?
 亜蘭くんが本気だったのかどうかって。


「……あ、あの依蓮くん」

「何?」

「亜蘭くんってさ、その、冗談で付き合って〜とか言うのかな……?」

「えっ……亜蘭がそう言ったの?」

「あっいや!多分わたしのことからかってたんだと思うんだけどね!?昔からそういうとこあったしっ」

「…………」


 依蓮くんは黙り込んでしまった。
 てかこれ、普通に告白されたことバラしちゃってるよね……?

 何言ってんのわたし!!馬鹿すぎる!!

 しかも依蓮くん、押し黙ってしまってどう思ったんだろう……?


「や、やっぱり冗談かも!今の忘れて!」

「……なの?」

「え?」

「莉茉ちゃんは、亜蘭のことが好きなの?」


 えっ……、わたしが亜蘭くんのことを好き……?
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