ハニーレモンとビターチョコ〜双子の兄の溺愛注意報〜
「編入してきたばっかでクラスに馴染むいい機会だろって先生に言われてさ。まあ体動かすの好きだし、引き受けたってわけ」
「亜蘭くん運動神経良いもんね」
それこそ運動会なんてなんでも一番だし、どんなスポーツでもすぐにマスターしちゃってカッコいいんだよね。
亜蘭くんがモテるのはスポーツ万能なところもある。
「で、球技大会のプログラム作り任されたから莉茉も手伝えよ」
「いいけど、なんでわたし?」
「莉茉としゃべりたかったから」
「っ!?」
お、落ち着けわたし。
きっと多分、深い意味なんてないんだから。
てか小学校の時もあったじゃない。
夏休みの自由研究手伝えって、何故か家に呼ばれたことがあったじゃない。
あの時も別にわたしに手伝って欲しかったというより、暇つぶしの話し相手をさせられたって感じだった。
だからそう、深い意味なんてないはず!!
「全くも〜。亜蘭くんってばそんなにわたしと一緒にいたいのー?なーんて……」
「そりゃ、好きなやつとは一緒にいたいだろ」