That day 〜普通の女子高生×性格難の超絶イケメン〜
私は2組になった。

学校生活が慣れてきた頃クラス中の女子が
話題にしてる男子がいることに気づいた。

「今日もすごい人だかりだったね」
「あんなかっこいい子やばくない?帰国子女らしい」
「今日ちらっと見たけどえぐかった」

そんな会話が聞こえてきたから楓にきいてみる。
「楓、なんか話題の男の子知ってる?」

楓はあぁ、あの子のことねと頷く。
「6組のゆーやくんだよね、りお、知らないの?先輩も他の学校の子も見に来るくらいすごい人気だよ」

そこに最近仲良くなったみのりがきた。
「え、2人もゆーやくん気になるんだ」

私は正直誰かわかんないしそこまでだったけど、
楓は気になるようだった。

「わたし、ゆーやくんと同じ中学校だったんだけど
、、、」
みのりの告白に
「えーーー!!!!」
楓は大声をあげる。
私はへぇっと冷静に聞いていた。

みのりは続けた。
「確かにゆーやくん、顔はかっこいい。身長高くてスタイルもいいし、実家は医者。中学後半はドイツにいたから英語もドイツ語もペラペラだけど、やめた方がいいよ」
「そんな完璧な人どこがダメなの?」
楓が前のめりにきく。私は頷く。

「多分、女の子のこと都合良いモノとしかみてない。幼馴染の婚約者だか彼女だかがいたけど、大切にしてる感じにも好きには見えなかった。どこか冷めてて、不良だし。そこそこの顔の女の子でさえあれば一夜限りのポイ捨てとか当たり前で。それでも遊ばれてもいいとホイホイいく奴らがいるから、余計女の子を都合よく扱ってる気がするけど。遊び人なのは間違いないしかなり遊んでるはず。多分勉強してまじめにやればもっといい学校行けたはずだけど勉強もろくにせず英語だけ出来るからここにきた感じだし」
「かっこいいとそうなるか」
楓は神妙な顔で頷いた。

「ありえない」
私は呟く。

遊び人の人なんて絶対無理。一夜限りとか勘弁。
付き合う人とは結婚する人がいいと夢みてる。
付き合ったことないけど。
いくら顔がいいと行っても芸能人でもあるまいし。

私が話をきいてヒイテルのを見越して2人は笑う。
「りおはまじめだよね」

2人はどうなの?と問い詰めた。

楓は状況によるかなと微笑み、
みのりは、昔からあの素行みてきたからなしかな、
まぁ向こうからなしと言われそうだけどと笑った。

私の理想は、
私より背が高くて、私より賢くて、
私より1日でも年上で、私より才能がある。
私より全部がちょっと上なまじめで優しい人。

6組のゆーやくんという人がどんな顔かは
見たくはあるけれど、
関係のない人だなと思った。
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