That day 〜普通の女子高生×性格難の超絶イケメン〜

Ep.3 Yuya side

高校生活がはじまる、
親父の海外転勤に日本で真面目に中学も通わず
フラフラ遊んでいたのを心配され付き合わされて
中2の終わりからアメリカやドイツに行った。

海外の考え方は日本とは全く違う。
変な同調圧力もないしすごく個人主義。
みんながいいものがいい訳ではなく、
進むべき道も個人によって明確に正解が違う。
男とか女とかもない。

日本にいると顔がいいってだけでみんな寄ってくる。
好きって意味がよくわからないし、
とりあえず女の子が次々来るから遊ぶ。
いろんな人がくるから、
他の男が羨むような見栄えいい子を選ぶ。
１日で飽きるから乗り換える。

都合のいい女もいる。親父の先輩の娘で幼馴染。
彼女ぶってるのは癪だけど、
周りの人は美人だと羨むし、
俺なんかよりも数段お金持ちで、
そいつの親父も権力ある。
呼べばいつでも来るしヤラせてくれるし
お金も全部払ってくれる。
いっぱいいる女の1人。
メリットはあるから好きに言わせておけばいい。

外国では日本ほど女は寄ってこなかった。
また日本に帰るならせっかくだし遊ぼう。

高校は英語が出来る帰国子女ということで
推薦枠で入れた公立高校に入った。
素行の悪さは海外を挟んだから消されたのは
我ながらツイていたと思う。

幼馴染のアイツは俺らより少し遅れて、
アイツの親父さんの研究とかでドイツについてきた。
今はそのままドイツだから、
また他のさくっと遊ぶ人探そう。

高校生活に格段期待することはない。
適当に通って、遊んで、
さすがに中卒はかっこ悪いから
とりあえず卒業さえすればいい。
親父のように医者になりたいなんて志もない。

テキトーに遊んで、
親が本気で見放してきてどうしようもなくなったら、
幼馴染のあいつと結婚して遊べばいい。
まぁ女が途切れたことないから
無理矢理アイツと結婚しなくても
どうにでもなるだろう。

日本に戻って高校に入ってもやはり同じ。
どこからともなく女の子は寄ってくる。
その中からこましなこを選んで遊ぶ。
満たされないからまた違う子と遊ぶ。
楽しくはないから、学校も面倒くさい。

たまたま同じクラスに隼人がいた。
相変わらずだなと苦笑いされ、
お前も相変わらずだなと肩を叩く。

隼人は真面目で一緒にナンパしようと誘っても
そういうことはしないとズバッと断られる。
遊ばなきゃ損じゃない？ときいても、
真面目に生きた方が絶対いいと諭される。
俺にそんな答えは刺さらないけど、
隼人は話があうし、答えに嘘がなくていい奴。
だからよくつるむ。
遅刻して気が向いたから教室で話してたら、
ケンジとかいうやたらテンション高いやつに
週末にテーマパークに行って欲しいと頼まれた。

どうやら気になる子がいるらしく、
俺がいくならその子達も来てくれるらしい。
話の流れで男女5人ずつで遊ぶことになったらしい

もしケンジが好きなやつを俺が連れて帰ってもいいのかときいたら、それはその時だからいいと言った。
気に入った子を引き抜いてくれていいいし、
面白くないなら途中で帰ってもいいと。

途中から話をきいていた隼人がめずらしく行きたがってたから、暇つぶしに行くことにした。

そしてケンジがノリノリで作ったLINEグループに
スマホ貸してとその場で入らされた。

【let's party】

まぁ遊び人ばっかぽいノリの名前だし、
サクッと遊んで抜けよう。

みんながワイワイやってたけど、
そういうのはめんどくさかったから、
よろしくと打つと変換に出てきたスタンプだけ
押しておいた。

美華とかいう子に個別に友達登録されたみたいで
なんかいろいろ送られてきた。
会ったこともない俺をベタ褒めするこの子は
一体何を知ってんだろうと思ったが、
アイコンの写真はそこそこ可愛かったから
遊ぶのにはちょうどいいかも知れない。
とりあえず既読だけした。


集合はどうやら日曜朝9時らしい。

疲れたりめんどくさい感じなったらすぐ帰ろう。