いそがしさん。
不思議でしょう

あなたが大学院で
がんばっていたころも

あなたが、プロで
音楽の仕事をしている今も

私はあなたに焼いていたの

いえ、音楽に焼いていたのかな

でも、いまは
あなたのこと
支えたいって思うの

私は病気がちで
お金を稼げないけど

あなたのさみしさや
不安や悲しみや
あなたの過敏な
お腹をあっためてあげられる
お灸をすえて
あずきの湯たんぽ縫って
みかんのアロマ
それくらいしかできないから

私を選んでくれるか
わからないけど…
< 3 / 4 >

この作品をシェア

pagetop