略奪☆エルダーボーイ
伊吹side
「──ちゃん。・・・伊吹ちゃん。起きて」
体を揺さぶられている感覚で目が覚める。
寝ぼけながら目を開けると、そこはバスの中だった。
何かに寄りかかるようにして寝てしまっていたのだろう。
「起きた?会場着いたよ」
やけに黒瀬さん声が近くから聞こえることを不思議だったけど、段々意識が鮮明になってくる。
そして、黒瀬さんの肩に寄りかかっていることに気が付いた。
「っ・・・!?す、すみません・・・!!」
勢いよく椅子から立ち上がり、バスの中の通路まで後ずさる。
思いっきり体重かけてもたれかかって寝ちゃってた・・・!!
しかも、バスの中私と黒瀬さんしかいないし・・・!!
皆先に降りたんだよね、きっと。
「いいよ、別に。慣れない事してたから疲れたんでしょ?仕方ないよ」
「っ・・・すみません・・・」
顔を覆いながら消え入りそうなほど小さい声で黒瀬さんに謝る。
恥ずかしくてどうにかなってしまいそうだ。
「ふふっ・・・いいよ。ほら、バス降りるよ。準備しなきゃ」
「・・・はい・・・」
黒瀬さんに促されるまま、バスを降りる。
もう最悪・・・。
そんなことを考えながら先に降りた皆の元へ歩み寄っていく。
「伊吹さん。バス降りるの遅かったッスけど、どうしたんスか?」
皆の元に行くと、その中にいた灰田くんが遅れてきた私を見て不思議そうに首を傾げる。
「え!?いや、なんでもない!!うん!!」
まさか遅くなった理由を聞かれるとは思ってなかったから思わず変な反応をしてしまう。
う〜・・・恥ずかしい・・・。
「そうッスか?まぁ、何も無いなら別に良いっすけど・・・なんでそんなに慌ててるんですか?」
「あー、伊吹ちゃん俺に寄りかかって爆睡してたから恥ずかしいんじゃない?」
「ちょっ・・・!!黒瀬さん!!」
後ろから来た黒瀬さんが不思議そうにしている灰田くんに、私が隠そうとしてたことを全部バラしてしまった。
灰田くんには言わないで欲しかったんだけどな・・・!!
「あぁ、それで降りるの遅かったんですね」
あぁ・・・私がバスの中で爆睡してたの、灰田くんにバレちゃったよ・・・。
もう2度とバスの中で寝ない。
「──ちゃん。・・・伊吹ちゃん。起きて」
体を揺さぶられている感覚で目が覚める。
寝ぼけながら目を開けると、そこはバスの中だった。
何かに寄りかかるようにして寝てしまっていたのだろう。
「起きた?会場着いたよ」
やけに黒瀬さん声が近くから聞こえることを不思議だったけど、段々意識が鮮明になってくる。
そして、黒瀬さんの肩に寄りかかっていることに気が付いた。
「っ・・・!?す、すみません・・・!!」
勢いよく椅子から立ち上がり、バスの中の通路まで後ずさる。
思いっきり体重かけてもたれかかって寝ちゃってた・・・!!
しかも、バスの中私と黒瀬さんしかいないし・・・!!
皆先に降りたんだよね、きっと。
「いいよ、別に。慣れない事してたから疲れたんでしょ?仕方ないよ」
「っ・・・すみません・・・」
顔を覆いながら消え入りそうなほど小さい声で黒瀬さんに謝る。
恥ずかしくてどうにかなってしまいそうだ。
「ふふっ・・・いいよ。ほら、バス降りるよ。準備しなきゃ」
「・・・はい・・・」
黒瀬さんに促されるまま、バスを降りる。
もう最悪・・・。
そんなことを考えながら先に降りた皆の元へ歩み寄っていく。
「伊吹さん。バス降りるの遅かったッスけど、どうしたんスか?」
皆の元に行くと、その中にいた灰田くんが遅れてきた私を見て不思議そうに首を傾げる。
「え!?いや、なんでもない!!うん!!」
まさか遅くなった理由を聞かれるとは思ってなかったから思わず変な反応をしてしまう。
う〜・・・恥ずかしい・・・。
「そうッスか?まぁ、何も無いなら別に良いっすけど・・・なんでそんなに慌ててるんですか?」
「あー、伊吹ちゃん俺に寄りかかって爆睡してたから恥ずかしいんじゃない?」
「ちょっ・・・!!黒瀬さん!!」
後ろから来た黒瀬さんが不思議そうにしている灰田くんに、私が隠そうとしてたことを全部バラしてしまった。
灰田くんには言わないで欲しかったんだけどな・・・!!
「あぁ、それで降りるの遅かったんですね」
あぁ・・・私がバスの中で爆睡してたの、灰田くんにバレちゃったよ・・・。
もう2度とバスの中で寝ない。