略奪☆エルダーボーイ
黒瀬 聡side
部活の途中、伊吹ちゃんのズボンが汚れてることに気がついた。
幸い、俺だけが気付いたみたいで他の皆にはバレていないようだ。
だけど、アレが来てることに気付いてなかったってことは準備もしてないだろう。
そう思った俺は、見学をしていた同級生の女子に女子なら持ってる物と俺のズボンを渡してもらうように頼んだ。
最初は、コイツ何言ってんの?みたいな反応されたけど、伊吹ちゃんのことを話したら納得してくれた。
伊吹ちゃんが戻ってきてから練習を手伝ってくれているけど、明らかに体調が悪そうだ。
帰り際には、うずくまりながら唸っている始末。
そんな状況じゃ、帰るにも大変だろう。
そう思った俺は、伊吹ちゃんを抱えて家まで送って行った。
終始恥ずかしそうにしている伊吹ちゃんの表情が可愛らしくて、愛おしく感じながら、家の中に入る。
廊下の突き当たりにいた女性は、恐らく伊吹ちゃんのお母様だろう。
雰囲気が伊吹ちゃんそっくりだった。
驚いているお母様に簡単に説明をして伊吹ちゃんの部屋の中に入り、伊吹ちゃんを降ろす。
今、俺の服着てるわけだし・・・さすがに着替えるよな。
そう思った俺は、タンスの上に置いてあった部屋着を伊吹ちゃんに渡した。
申し訳なさそうにしている伊吹ちゃんに声をかけたあと、部屋を後にする。
成り行きとはいえ・・・伊吹ちゃんの部屋に入っちゃった。
いい匂い・・・してたな。
って・・・そんなこと考えるなんて、俺は変態か!!
心の中でツッコミを入れながら階段を降りていくと、伊吹ちゃんのお母様が俺を見た途端ウキウキとした表情を浮かべる。
「黒瀬くん。伊吹のこと、ありがとね。大変だったでしょう?」
「あ、い〜え〜。全然大丈夫なんで気にしないでください」
「そうかしら?それならいいけど・・・。それにしても・・・黒瀬くん。うちの娘のこと、どう思ってるのよ」
伊吹ちゃんのお母様は、興味津々と言った表情で俺の事を肘でつついてくる。
さっきウキウキしたような表情してたの、このことを聞きたかったのか・・・。
「可愛い後輩ですよ」
「可愛い後輩・・・ねぇ〜・・・ふぅん。あの伊吹が可愛いかぁ〜」
意味ありげな返答に、ぐっと息を飲む。
これは・・・俺の気持ち、バレてんな・・・。
「・・・・・・俺の好きな子です。じゃなきゃ、わざわざ家まで送るなんてしません」
「やっぱりそうよね。そうじゃないかと思ってたのよ!」
バシンと肩を叩かれ、ジンジンと痛み出す。
割と強いな、力・・・。
「伊吹ねぇ・・・身長が高いの、気にしてるみたいなの。女の子なのにこんなに身長高いのは可愛くないって。だから、あなたみたいに伊吹の良さに気付いてくれる子がいてホッとしたわ」
頬を手にあてながら、嬉しそうに話す伊吹ちゃんのお母様。
愛おしそうな表情で俺の事を見ると、なにかに納得したように頷いた。
「伊吹のこと、よろしくね」
「・・・はい。では、失礼します」
「ええ、ありがとう。黒瀬くん」
にこやかに話しながら俺に手を振る伊吹ちゃんのお母様。
それに対してお辞儀をし、その場を後にした。
部活の途中、伊吹ちゃんのズボンが汚れてることに気がついた。
幸い、俺だけが気付いたみたいで他の皆にはバレていないようだ。
だけど、アレが来てることに気付いてなかったってことは準備もしてないだろう。
そう思った俺は、見学をしていた同級生の女子に女子なら持ってる物と俺のズボンを渡してもらうように頼んだ。
最初は、コイツ何言ってんの?みたいな反応されたけど、伊吹ちゃんのことを話したら納得してくれた。
伊吹ちゃんが戻ってきてから練習を手伝ってくれているけど、明らかに体調が悪そうだ。
帰り際には、うずくまりながら唸っている始末。
そんな状況じゃ、帰るにも大変だろう。
そう思った俺は、伊吹ちゃんを抱えて家まで送って行った。
終始恥ずかしそうにしている伊吹ちゃんの表情が可愛らしくて、愛おしく感じながら、家の中に入る。
廊下の突き当たりにいた女性は、恐らく伊吹ちゃんのお母様だろう。
雰囲気が伊吹ちゃんそっくりだった。
驚いているお母様に簡単に説明をして伊吹ちゃんの部屋の中に入り、伊吹ちゃんを降ろす。
今、俺の服着てるわけだし・・・さすがに着替えるよな。
そう思った俺は、タンスの上に置いてあった部屋着を伊吹ちゃんに渡した。
申し訳なさそうにしている伊吹ちゃんに声をかけたあと、部屋を後にする。
成り行きとはいえ・・・伊吹ちゃんの部屋に入っちゃった。
いい匂い・・・してたな。
って・・・そんなこと考えるなんて、俺は変態か!!
心の中でツッコミを入れながら階段を降りていくと、伊吹ちゃんのお母様が俺を見た途端ウキウキとした表情を浮かべる。
「黒瀬くん。伊吹のこと、ありがとね。大変だったでしょう?」
「あ、い〜え〜。全然大丈夫なんで気にしないでください」
「そうかしら?それならいいけど・・・。それにしても・・・黒瀬くん。うちの娘のこと、どう思ってるのよ」
伊吹ちゃんのお母様は、興味津々と言った表情で俺の事を肘でつついてくる。
さっきウキウキしたような表情してたの、このことを聞きたかったのか・・・。
「可愛い後輩ですよ」
「可愛い後輩・・・ねぇ〜・・・ふぅん。あの伊吹が可愛いかぁ〜」
意味ありげな返答に、ぐっと息を飲む。
これは・・・俺の気持ち、バレてんな・・・。
「・・・・・・俺の好きな子です。じゃなきゃ、わざわざ家まで送るなんてしません」
「やっぱりそうよね。そうじゃないかと思ってたのよ!」
バシンと肩を叩かれ、ジンジンと痛み出す。
割と強いな、力・・・。
「伊吹ねぇ・・・身長が高いの、気にしてるみたいなの。女の子なのにこんなに身長高いのは可愛くないって。だから、あなたみたいに伊吹の良さに気付いてくれる子がいてホッとしたわ」
頬を手にあてながら、嬉しそうに話す伊吹ちゃんのお母様。
愛おしそうな表情で俺の事を見ると、なにかに納得したように頷いた。
「伊吹のこと、よろしくね」
「・・・はい。では、失礼します」
「ええ、ありがとう。黒瀬くん」
にこやかに話しながら俺に手を振る伊吹ちゃんのお母様。
それに対してお辞儀をし、その場を後にした。