略奪☆エルダーボーイ
灰田 陸side
珍しく部活オフの日、帰ろうとしている時に伊吹さんと、俺の幼馴染のつぐみさんが話しているのが見えた。
その2人が話している内容が黒瀬さんと伊吹さんが付き合ったというものだった。
それが聞こえた瞬間、近くにあった銅像に隠れる。
伊吹さん・・・俺の事好きなんじゃ、なかったんだ・・・。
2人が付き合ったということを知り、ショックを受ける。
そんな中、話題に上がっていた黒瀬さんが現れ、伊吹さんと一緒に帰っていく。
家が近所だから一緒に帰っているのをよく見ていたけど・・・そっか、付き合ったのか。
「・・・もういいわよ、灰田くん」
しみじみと思っていると、2人を見送っていたつぐみさんが俺が隠れている銅像の方を見て声をかけてきた。
なんだ、俺がいることバレてたんだ。
つぐみさんの所へ行って思っていたことをポツリと呟くと、つぐみさんは勝ち目があったと告げる。
慰められるとさらに落ち込むんだけど・・・。
そう思っている時、つぐみさんにカフェへと誘われる。
話を聞くというつぐみさんの厚意に甘え、話を聞いてもらった。
でも、そんな中で伊吹さんは俺が好きだったけど俺がモタモタしていたせいで黒瀬さんが好きになっていたと聞かされてとんでもなく落ち込んでしまう。
俺・・・選択ミスったんだな・・・。
つぐみさんに伝えずに終わるってツライかと問われた。
そんなの・・・ツラいに決まってる。
絞り出すように伝えると、つぐみさんも伝えた方がいいのかなと呟く。
その言葉に、俺は呆気に取られた。
つぐみさん、好きな人いたんだ・・・。
そういう雰囲気なかったから、てっきり居ないものかと・・・。
「うん、いるよ。10年前からね。しかも、その人は今失恋してダメージ受けてる」
そんなことを思っているとつぐみさんは意を決したように口を開いた。
その言葉を聞いて俺は驚いた。
その特徴・・・俺じゃん。
俺のこと好きだったってこと・・・?
だけど、そんな素振り1度も・・・。
つぐみさんの名前を呼ぼうとした時、遮られるように返事はしなくていいと言われ、その場を立ち去ろうとするつぐみさん。
俺はそんな彼女の腕を掴んで帰ろうとするつぐみさんを制止する。
そして、考えるということを告げた。
「!!・・・その言葉だけで私は満足だから。ありがと」
「!!」
俺の言葉を聞いて嬉しそうにした後、愛おしそうに笑うつぐみさん。
その表情を見た時にドキッと胸が高鳴った。
「・・・?」
今の・・・なんだ・・・?
そんなことを思っていると、つぐみさんは俺の手を振り切って会計を済ませてカフェを出ていってしまう。
さり気なく奢られちゃった・・・。
それにしてもさっきの笑顔・・・いつもより可愛く見えたような気がしたんだけど・・・気のせいか?
珍しく部活オフの日、帰ろうとしている時に伊吹さんと、俺の幼馴染のつぐみさんが話しているのが見えた。
その2人が話している内容が黒瀬さんと伊吹さんが付き合ったというものだった。
それが聞こえた瞬間、近くにあった銅像に隠れる。
伊吹さん・・・俺の事好きなんじゃ、なかったんだ・・・。
2人が付き合ったということを知り、ショックを受ける。
そんな中、話題に上がっていた黒瀬さんが現れ、伊吹さんと一緒に帰っていく。
家が近所だから一緒に帰っているのをよく見ていたけど・・・そっか、付き合ったのか。
「・・・もういいわよ、灰田くん」
しみじみと思っていると、2人を見送っていたつぐみさんが俺が隠れている銅像の方を見て声をかけてきた。
なんだ、俺がいることバレてたんだ。
つぐみさんの所へ行って思っていたことをポツリと呟くと、つぐみさんは勝ち目があったと告げる。
慰められるとさらに落ち込むんだけど・・・。
そう思っている時、つぐみさんにカフェへと誘われる。
話を聞くというつぐみさんの厚意に甘え、話を聞いてもらった。
でも、そんな中で伊吹さんは俺が好きだったけど俺がモタモタしていたせいで黒瀬さんが好きになっていたと聞かされてとんでもなく落ち込んでしまう。
俺・・・選択ミスったんだな・・・。
つぐみさんに伝えずに終わるってツライかと問われた。
そんなの・・・ツラいに決まってる。
絞り出すように伝えると、つぐみさんも伝えた方がいいのかなと呟く。
その言葉に、俺は呆気に取られた。
つぐみさん、好きな人いたんだ・・・。
そういう雰囲気なかったから、てっきり居ないものかと・・・。
「うん、いるよ。10年前からね。しかも、その人は今失恋してダメージ受けてる」
そんなことを思っているとつぐみさんは意を決したように口を開いた。
その言葉を聞いて俺は驚いた。
その特徴・・・俺じゃん。
俺のこと好きだったってこと・・・?
だけど、そんな素振り1度も・・・。
つぐみさんの名前を呼ぼうとした時、遮られるように返事はしなくていいと言われ、その場を立ち去ろうとするつぐみさん。
俺はそんな彼女の腕を掴んで帰ろうとするつぐみさんを制止する。
そして、考えるということを告げた。
「!!・・・その言葉だけで私は満足だから。ありがと」
「!!」
俺の言葉を聞いて嬉しそうにした後、愛おしそうに笑うつぐみさん。
その表情を見た時にドキッと胸が高鳴った。
「・・・?」
今の・・・なんだ・・・?
そんなことを思っていると、つぐみさんは俺の手を振り切って会計を済ませてカフェを出ていってしまう。
さり気なく奢られちゃった・・・。
それにしてもさっきの笑顔・・・いつもより可愛く見えたような気がしたんだけど・・・気のせいか?