略奪☆エルダーボーイ
最終話 将来
加藤 伊吹side
聡さんと付き合い始めて数年──
聡さんと、高校の同級生であり私の親友であるつぐみ、そしてその彼氏である灰田くんとの飲み会の日。
「カンパーイ!!」
カァンという音を立てて乾杯をして1口お酒を飲む。
私達は1ヶ月置きに飲み会をしている。
成人する前はWデートとかをしていたけど、成人してからは飲み会が定番になっていた。
他愛もない会話をしつつ、時間が過ぎていく。
「んで?お前らの結婚式が来月に迫ってるんですが・・・どっちからプロポーズしたんですかー?」
だいぶ酔いも回ってきた中、聡さんが2人に思い切って踏み入ったことを聞き始める。
聡さん、かなり酔ってるな・・・。
そういう私も結構酔ってはいるんだけど。
「俺からです」
聡さんの問いかけに2人は目を合わせた後に、灰田くんがスッと手を上げた。
灰田くんからなんだ・・・初知り。
「やっぱり!陸、小日向の事大好きだもんな!」
「当たり前じゃないですかぁ!!だって、つぐみさんはこぉんなに可愛いんですよォ!?」
ドンッと飲んでいたお酒の入った容器を机に置きながら隣にいるつぐみに抱きついて答える灰田くん。
あ〜・・・始まった。
この感じ、かなり泥酔してるな〜。
灰田くん、お酒弱いもんね。
「もう・・・陸くん、水飲んで。酔いすぎ」
「じゃあつぐみさんが飲ませてよ〜・・・!」
グリグリとつぐみの肩に頭を擦り寄せながら甘えている灰田くん。
灰田くんがこうなったらもう限界のサインだ。
「あらあら、見せつけちゃって。じゃあ、俺も伊吹ちゃんに甘えちゃおー」
「あ、ちょっと・・・聡さん・・・!」
私に飛びつくように抱きついてくる聡さんに、持っていたお酒がこぼれそうになる。
黒瀬さんもだいぶ酔ってるし、そろそろお開きにした方がいいかな。
「お酒飲むといつもこうなるんだから・・・お互い大変ね」
「そういうのも含めて好きなんだけどね」
お酒の強いつぐみが灰田くんの介抱をしながら私に話しかけてくる。
だけと、そんな所も愛おしいと思ってしまう私も、だいぶ酔ってるのかもしれない。
「そろそろお開きにしましょう。ほら、聡さん。離れて下さい。会計しますよ」
「やだ。離れない〜。まだ伊吹ちゃんと一緒にいる〜」
「家に帰っても一緒じゃないですか」
タッチパネルを操作して会計をするを選択しながら聡さんに声をかけるけど、離れようとしない。
同棲してるんだから帰る場所も一緒なのに・・・かなり酔ってるな。
「・・・だって、ずっと傍にいたいんだもん」
「っ・・・!!はぁ・・・わかってますって」
私の肩に頭を擦り寄せながら、甘えてくる聡さんにドキッとしながら頭を撫でる。
慣れたと思っても、こういう不意打ちには弱いんだよなぁ〜・・・。
会計を済ませた後、潰れた灰田くんに肩を貸しながら帰っていくつぐみに手を振って私達も帰路についた。
また集まるのは、2人の結婚式の時だ。
つぐみと灰田くんが結婚・・・か。
学生の時はこの想いは一生封じるんだーなんて言ってたつぐみが結婚までこぎつけるなんて・・・その時のつぐみに伝えてやりたいものだ。
人生、なにがあるかわからないんだな。
私にくっついて離れない聡さんに視線を向けながら、そんなことを考える。
私も聡さんと・・・なんて思うのは、酔ってるせいかな。
聡さんと付き合い始めて数年──
聡さんと、高校の同級生であり私の親友であるつぐみ、そしてその彼氏である灰田くんとの飲み会の日。
「カンパーイ!!」
カァンという音を立てて乾杯をして1口お酒を飲む。
私達は1ヶ月置きに飲み会をしている。
成人する前はWデートとかをしていたけど、成人してからは飲み会が定番になっていた。
他愛もない会話をしつつ、時間が過ぎていく。
「んで?お前らの結婚式が来月に迫ってるんですが・・・どっちからプロポーズしたんですかー?」
だいぶ酔いも回ってきた中、聡さんが2人に思い切って踏み入ったことを聞き始める。
聡さん、かなり酔ってるな・・・。
そういう私も結構酔ってはいるんだけど。
「俺からです」
聡さんの問いかけに2人は目を合わせた後に、灰田くんがスッと手を上げた。
灰田くんからなんだ・・・初知り。
「やっぱり!陸、小日向の事大好きだもんな!」
「当たり前じゃないですかぁ!!だって、つぐみさんはこぉんなに可愛いんですよォ!?」
ドンッと飲んでいたお酒の入った容器を机に置きながら隣にいるつぐみに抱きついて答える灰田くん。
あ〜・・・始まった。
この感じ、かなり泥酔してるな〜。
灰田くん、お酒弱いもんね。
「もう・・・陸くん、水飲んで。酔いすぎ」
「じゃあつぐみさんが飲ませてよ〜・・・!」
グリグリとつぐみの肩に頭を擦り寄せながら甘えている灰田くん。
灰田くんがこうなったらもう限界のサインだ。
「あらあら、見せつけちゃって。じゃあ、俺も伊吹ちゃんに甘えちゃおー」
「あ、ちょっと・・・聡さん・・・!」
私に飛びつくように抱きついてくる聡さんに、持っていたお酒がこぼれそうになる。
黒瀬さんもだいぶ酔ってるし、そろそろお開きにした方がいいかな。
「お酒飲むといつもこうなるんだから・・・お互い大変ね」
「そういうのも含めて好きなんだけどね」
お酒の強いつぐみが灰田くんの介抱をしながら私に話しかけてくる。
だけと、そんな所も愛おしいと思ってしまう私も、だいぶ酔ってるのかもしれない。
「そろそろお開きにしましょう。ほら、聡さん。離れて下さい。会計しますよ」
「やだ。離れない〜。まだ伊吹ちゃんと一緒にいる〜」
「家に帰っても一緒じゃないですか」
タッチパネルを操作して会計をするを選択しながら聡さんに声をかけるけど、離れようとしない。
同棲してるんだから帰る場所も一緒なのに・・・かなり酔ってるな。
「・・・だって、ずっと傍にいたいんだもん」
「っ・・・!!はぁ・・・わかってますって」
私の肩に頭を擦り寄せながら、甘えてくる聡さんにドキッとしながら頭を撫でる。
慣れたと思っても、こういう不意打ちには弱いんだよなぁ〜・・・。
会計を済ませた後、潰れた灰田くんに肩を貸しながら帰っていくつぐみに手を振って私達も帰路についた。
また集まるのは、2人の結婚式の時だ。
つぐみと灰田くんが結婚・・・か。
学生の時はこの想いは一生封じるんだーなんて言ってたつぐみが結婚までこぎつけるなんて・・・その時のつぐみに伝えてやりたいものだ。
人生、なにがあるかわからないんだな。
私にくっついて離れない聡さんに視線を向けながら、そんなことを考える。
私も聡さんと・・・なんて思うのは、酔ってるせいかな。