ゆめにっき
※注
①文の書き方が下手です。ご了承ください。
②┈┈┈ → 場面の変化
③・・・ → 時間の経過


僕はそれを知りたいと思った。
だから、それを知っている。
私は何も知らなかった。
だから、
だから、
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
僕は中学1年生。
世間的に、天才児と言われている。
これまでいくつもの未解決分野を尽く網羅し、人類の文明レベルを一歩進めたともいわれている。
そんな僕には、ひとつのヒミツとたのしみがある。
それは、あの人に会うこと。
いつも待ち合わせは路地裏で、その暗がりに佇む君を見つけるんだ。
君は僕に初めてを教えてくれた。
それで初めて、僕はヒトになれた。
だから、僕は君のためにこたえ続けるよ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
私は…
私が学校に行ったのは、小学校4年生が最後だった。
「いじめです。」
「おかあさんのおしごと。」
「お父さんは。」
・・・
私は高卒後、いくつかのバイトを掛け持ち都会の片隅でひっそりと暮らしている。
母の事は、あれっきり。
そんな私の転機は、あの子との出会いです。
夜中になった仕事帰り、公園のベンチで本を読む子がいました。
別に、善意でもお節介でもなく、そこが私の特等席だったから話しかけただけなんです。
ひとこと、ふたこと話すとその子は帰っていきました。
不思議な子でした。
まるで、私の方が年下で子供のような気さえ。
それから何度か、時間帯は違いましたがその子と同じ場所で会うことがありました。
今日も君と話せて楽しい。
(迷いひとつない君の、その純粋さで私を洗い流して)

洗い流した(激しい雨音)。

洗い流した(シャワーの音)。

・・・

「君、すごいね」
初めて(?)なのに。
抱きしめているのは私なのに。
ああ、そんなとこが
『すき』なんだ。
・・・
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
・・・
(僕)は、社会人になった。
建設業界で働いている。
埃と汗にまみれて一日を終える生活だ。
現状に不満はない。
これは私の幸せなのだ。
好きな人がそばに居てくれるのだもの。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
私は、家庭を持った。
あんな私が、幸せな時間を過ごせているのは君のおかげなんだ。
不満があるのだとしたら、ひとつだけ。
あれほど社会や人間に貢献した彼を捨て去ったこの世の中だけは好きになれない。
世間は、出がらしだと彼を言う。
・・・
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
・・・
スーツ姿の彼を笑顔で見送った。
彼は、傘を片手に手を振り返した。

口角は下がった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

どこかの屋上の物陰、番の野良猫がいた。
雨に濡れた猫のそばで、
雨宿りするのは…
残飯。


終。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
作者・地球猫かっていますか?

※注
僕(僕)は、知りたいと思ったことを知ることが出来ます。
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