生家で虐げられた令嬢は嫁ぎ先で溺愛スローライフを送ります
16
その後は就寝した後、朝まで鐘の音を聞くことはなかった。
クロムス様も休めただろうか?
そう思いつつ、起きるとタイミングよくサラサがやって来た。
「シエラ様、おはようございます。あのあとはゆっくりお休みできたようでようございました」
そう話しかけながら、朝の身支度の準備をしてくれる。
顔を洗い、デイドレスに着替えて座るとサラサが髪を綺麗に梳くとハーフアップに結い上げて蝶の形の髪飾りをつけてくれる。
「よくお似合いですよ。昨日はその後単体魔獣も来たので旦那様はお休み中ですが午後の教会訪問までにはしっかり身支度なさいますから、それまでゆっくりしましょうね」
そんな話を聞いて、鐘一つでは起きなかったのねと自分に驚く。
「深夜に鐘一つは私たちでも気づかないときがありますから、鐘二つになれば寝ず番の騎士が起こしに来ます。シエラ様はゆっくり寝ていらしてよろしいのですよ」
そんな仕組みがあるのね。
騎士たちは大変ではないのかしら?
「交代制ですし、騎士たちは基本が鍛えているので大丈夫ですよ。ここは魔獣との戦いを基本とした騎士団ですから、よその騎士団より屈強なんです」
そうなのね。
イジェンヌの夫のロイドも大柄だったものね。
そのうち騎士団も見学にいけるかしら?
「そのうち、騎士団にもご案内しましょうね」
そんな声かけと共に、軽くお化粧もしてもらってから食堂へと移動する。
「おはようございます、シエラ様」
食堂にはドルツが控えており、私が席に着けばすぐに食事が運ばれてくる。
今日もまだたくさん食べられない私に合わせた、少しづつの綺麗な盛り合わせプレートを用意してくれたらしい。
料理長さんに感謝しつつ、私に合わせてくれたちょうどいい量で無事に完食できた。
オムレツに、サラダ、白パンに野菜のスープ、柑橘のヨーグルト和えがいい感じに乗せられたプレートになっていて彩もよく、美味しく食べられた。
食事も終わると、お昼を食べた後に教会に行くと言われているので時間がある。
いつもは家のことをやらされていたし、離れに移ってからはマーマリナお義姉様にマナーなどを教わっていたので結構動きまわっていたのに。
することがない、そしてこれと言って趣味や特技があるわけでもない。
どうしたものかと思っていると、ドルツがにこやかに言った。
「昨夜は慌ただしかったと思いますので、ロイドとイジェンヌを付けますからお庭の散策に行かれてはどうでしょう?サロンから見えた中庭は今たくさんの花が咲いていますよ」
そんなドルツの言葉に、後ろに控えたサラサを見ればにこにこと頷いている。
「きっと良い気分転換になりましょう。中庭であれば問題ありません」
そんな二人の言葉を受けて、私はイジェンヌとロイドを連れて中庭へと行くことにした。
クロムス様も休めただろうか?
そう思いつつ、起きるとタイミングよくサラサがやって来た。
「シエラ様、おはようございます。あのあとはゆっくりお休みできたようでようございました」
そう話しかけながら、朝の身支度の準備をしてくれる。
顔を洗い、デイドレスに着替えて座るとサラサが髪を綺麗に梳くとハーフアップに結い上げて蝶の形の髪飾りをつけてくれる。
「よくお似合いですよ。昨日はその後単体魔獣も来たので旦那様はお休み中ですが午後の教会訪問までにはしっかり身支度なさいますから、それまでゆっくりしましょうね」
そんな話を聞いて、鐘一つでは起きなかったのねと自分に驚く。
「深夜に鐘一つは私たちでも気づかないときがありますから、鐘二つになれば寝ず番の騎士が起こしに来ます。シエラ様はゆっくり寝ていらしてよろしいのですよ」
そんな仕組みがあるのね。
騎士たちは大変ではないのかしら?
「交代制ですし、騎士たちは基本が鍛えているので大丈夫ですよ。ここは魔獣との戦いを基本とした騎士団ですから、よその騎士団より屈強なんです」
そうなのね。
イジェンヌの夫のロイドも大柄だったものね。
そのうち騎士団も見学にいけるかしら?
「そのうち、騎士団にもご案内しましょうね」
そんな声かけと共に、軽くお化粧もしてもらってから食堂へと移動する。
「おはようございます、シエラ様」
食堂にはドルツが控えており、私が席に着けばすぐに食事が運ばれてくる。
今日もまだたくさん食べられない私に合わせた、少しづつの綺麗な盛り合わせプレートを用意してくれたらしい。
料理長さんに感謝しつつ、私に合わせてくれたちょうどいい量で無事に完食できた。
オムレツに、サラダ、白パンに野菜のスープ、柑橘のヨーグルト和えがいい感じに乗せられたプレートになっていて彩もよく、美味しく食べられた。
食事も終わると、お昼を食べた後に教会に行くと言われているので時間がある。
いつもは家のことをやらされていたし、離れに移ってからはマーマリナお義姉様にマナーなどを教わっていたので結構動きまわっていたのに。
することがない、そしてこれと言って趣味や特技があるわけでもない。
どうしたものかと思っていると、ドルツがにこやかに言った。
「昨夜は慌ただしかったと思いますので、ロイドとイジェンヌを付けますからお庭の散策に行かれてはどうでしょう?サロンから見えた中庭は今たくさんの花が咲いていますよ」
そんなドルツの言葉に、後ろに控えたサラサを見ればにこにこと頷いている。
「きっと良い気分転換になりましょう。中庭であれば問題ありません」
そんな二人の言葉を受けて、私はイジェンヌとロイドを連れて中庭へと行くことにした。