生家で虐げられた令嬢は嫁ぎ先で溺愛スローライフを送ります
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大司祭長様との会話も済めば、あとは先に帰っても良いかな?って思っていたのですがね。
そこは本日お披露目の愛し子ってことでいろんな貴族の方々が、ご挨拶に列を成しているわけです。
「初めまして。辺境伯夫人。私はぺリアル公爵家のビビアンとお申します。歳も近いと思いますし、ぜひ仲良くしていただけると嬉しいわ」
という挨拶や、伯爵夫人、侯爵夫人などの婦人方にも、ぜひ今度お茶会にいらしてくださいませなどなどの挨拶をいただく。
どのお誘いにもやんわりと予定が会いましたらとやんわりお断りしている。
だって、辺境伯領が居心地がいいのだもの。
今回戻ったらしばらく皇都はご遠慮しとく。
こんなにたくさんの人との交流も大変だし、疲れちゃうもの。
「シエラ、元気そうだね」
人波が途切れたところで、お兄様とマーマリナお義姉様が声をかけてくれた。
「お兄様とマーマリナお義姉様も、お元気そうで良かったです」
私が返事をすると、マーマリナお義姉様が私を見てとても嬉しそうに言う。
「とっても良い環境で過ごしているのね。ほんの少しの間に、少し背も伸びたのではなくて?綺麗になってるから驚いたわ」
マーマリナお義姉様はそういって、私の変化にも気づき喜んでくれている。
今回の祝典に参加するのに合わせたドレスも、最初の物より丈が長くなったし、少し身頃も幅が増えたのだ。
それでも、お義母様には細すぎよって言われたけれど。
成長は年齢的に厳しいかなと思っていただけに、少しでも背が伸びたのは嬉しかった。
クロムス様が大柄だしね。
少しでも並んでも見劣りしないためには、もう少し背が伸びてくれると嬉しいなと思っている。
「辺境伯様、今後ともシエラをよろしくお願いします」
お兄様はクロムス様に頭を下げ、クロイスト様とソフィア様にも挨拶をするといつか落ち着いたら皇都邸に顔を出すと良いと言われた。
もうお父様も継母も領地にいて皇都には来ないからとのことだった。
それなら、そのうちマーマリナお義姉様に会いに行くと伝えたのだった。
挨拶の列もいったん途切れたころ、皇太子殿下が婚約者と共に挨拶に来た。
「辺境伯、辺境伯夫人。なかなか大変でしたね? よければ控室に少し休憩に入られては?」
確かに、ひっきりなしに人が声をかけてくる状況に少し疲れ始めていた。
私の表情を見てクロムス様が皇太子殿下の言葉に頷き、私たちは控室へと進む。
そうすれば、流石に今回の主役で愛し子の私と皇太子殿下を止める者はいないので、すんなり休憩室になっている控室まで来ることができた。
案内されて、気にせず付いてきたがここは皇族用控室とのことでほかの貴族は入ってこられないのでゆっくりするといいよと言われた。
「私たちが来てしまって良かったのですか?」
思わず聞くと、皇太子殿下は苦笑しつつ言った。
「あれだけ囲まれ続けて、普通の控室だと出入り自由だから休む間もないままにまた囲まれてしまうだろうと思うから、ここで休むといいよ。両陛下も、こちらの使用には大賛成だったしね」
クロムス様に私と、お義父様とお義母様と一緒に来た私たちは控室でようやく一息付けた。
そこは本日お披露目の愛し子ってことでいろんな貴族の方々が、ご挨拶に列を成しているわけです。
「初めまして。辺境伯夫人。私はぺリアル公爵家のビビアンとお申します。歳も近いと思いますし、ぜひ仲良くしていただけると嬉しいわ」
という挨拶や、伯爵夫人、侯爵夫人などの婦人方にも、ぜひ今度お茶会にいらしてくださいませなどなどの挨拶をいただく。
どのお誘いにもやんわりと予定が会いましたらとやんわりお断りしている。
だって、辺境伯領が居心地がいいのだもの。
今回戻ったらしばらく皇都はご遠慮しとく。
こんなにたくさんの人との交流も大変だし、疲れちゃうもの。
「シエラ、元気そうだね」
人波が途切れたところで、お兄様とマーマリナお義姉様が声をかけてくれた。
「お兄様とマーマリナお義姉様も、お元気そうで良かったです」
私が返事をすると、マーマリナお義姉様が私を見てとても嬉しそうに言う。
「とっても良い環境で過ごしているのね。ほんの少しの間に、少し背も伸びたのではなくて?綺麗になってるから驚いたわ」
マーマリナお義姉様はそういって、私の変化にも気づき喜んでくれている。
今回の祝典に参加するのに合わせたドレスも、最初の物より丈が長くなったし、少し身頃も幅が増えたのだ。
それでも、お義母様には細すぎよって言われたけれど。
成長は年齢的に厳しいかなと思っていただけに、少しでも背が伸びたのは嬉しかった。
クロムス様が大柄だしね。
少しでも並んでも見劣りしないためには、もう少し背が伸びてくれると嬉しいなと思っている。
「辺境伯様、今後ともシエラをよろしくお願いします」
お兄様はクロムス様に頭を下げ、クロイスト様とソフィア様にも挨拶をするといつか落ち着いたら皇都邸に顔を出すと良いと言われた。
もうお父様も継母も領地にいて皇都には来ないからとのことだった。
それなら、そのうちマーマリナお義姉様に会いに行くと伝えたのだった。
挨拶の列もいったん途切れたころ、皇太子殿下が婚約者と共に挨拶に来た。
「辺境伯、辺境伯夫人。なかなか大変でしたね? よければ控室に少し休憩に入られては?」
確かに、ひっきりなしに人が声をかけてくる状況に少し疲れ始めていた。
私の表情を見てクロムス様が皇太子殿下の言葉に頷き、私たちは控室へと進む。
そうすれば、流石に今回の主役で愛し子の私と皇太子殿下を止める者はいないので、すんなり休憩室になっている控室まで来ることができた。
案内されて、気にせず付いてきたがここは皇族用控室とのことでほかの貴族は入ってこられないのでゆっくりするといいよと言われた。
「私たちが来てしまって良かったのですか?」
思わず聞くと、皇太子殿下は苦笑しつつ言った。
「あれだけ囲まれ続けて、普通の控室だと出入り自由だから休む間もないままにまた囲まれてしまうだろうと思うから、ここで休むといいよ。両陛下も、こちらの使用には大賛成だったしね」
クロムス様に私と、お義父様とお義母様と一緒に来た私たちは控室でようやく一息付けた。