生家で虐げられた令嬢は嫁ぎ先で溺愛スローライフを送ります
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皇太子殿下に手紙を書いて送ると、即返事が来た。
辺境伯領に精霊の森ができたことは大変喜ばしく、ぜひ視察させてほしいこと。
レイシア様も一緒に来ること、二人とその後護衛が一緒に森に入っても大丈夫か精霊王様に確認を取ってほしいことが書かれていた。
『皇太子とその婚約者は、シエラが森に招けば問題なく入ることができるだろう。特に、婚約者は精霊も見える娘なのだし精霊たちに好かれる人物だろうから大丈夫だ』
ウィンガルム様の言葉をさらに返事で送ると一週間後に視察に行きたいとの返答がやはり即日で来たので皇太子殿下は大変視察に前向きな様子がうかがえた。
「まぁ、精霊の森は基本不可侵で、その周りにある恵みを少し頂くのが常なのよ。その森に入れて恵みをいただけるのシエラがいるからだわ」
お母様の言葉にクロムス様も頷く。
「シエラの恩恵は計り知れませんね。ここはますます栄えていくことでしょう」
辺境伯家は精霊の森と精霊が増えたことで気候も穏やか、魔物の発生も減りとっても平和。
領民も魔物の発生が減ったので農業も酪農も安全に作業ができると喜んでおり、穏やかに楽し気に暮らす様子が見られるとクロムス様も嬉しそうだ。
私も街へ行くと、奥様、若奥様とたくさん声をかけてくれる。
本当に、すっかり辺境伯領が我が家となり居心地抜群で馴染んでいる。
リルと一緒に街に行けばリルは街の子たちにも大人気で、可愛い、可愛いと囲まれている。
子どもの相手はミリアで慣れたのかリルも街の子にも優しく、好きに撫でさせている。
リルと、イジェンヌとミリアと三人で出かけてみたり、お母様と出かけたりと楽しく過ごしているうちに皇太子殿下の視察の日がやって来た。
なんと、今回視察には大司祭様のセルゲンも参加するとのことで三人でオーロでやってくると連絡があった。
可愛いオーロとの再会を楽しみに待っていると、だんだん大きくなる緑のワイバーンが見えて来た。
辺境伯邸の大きな前庭にふわっと軽やかに優しく着地するオーロ。
『キュルルルルル』
私が待っているのに気づいたオーロは嬉しそうな声を上げた。
「こらこら、オーロ。私たちが降りるまでは待っておくれ」
セルゲン様の言葉にオーロはちゃんといい子に座って待っている。
その背からセルゲン様、皇太子殿下とレイシア様が降りてくる。
それと同じくして、先に先行で馬で出発していた護衛達の姿も見えてくる。
「ようこそ、お越しくださいました。皇太子殿下、レイシア様。セルゲン様。精霊の森はとっても素敵なので楽しんでいただけると良いのですが。まずは、サロンで休憩しませんか?」
クロムス様の言葉に三人は頷き、一同でサロンへ移動することになった。
もちろん、可愛いオーロも後をついてくる。
リルも一緒なので、私は後でもふもふとツルツルを堪能させてもらいましょう。
辺境伯領に精霊の森ができたことは大変喜ばしく、ぜひ視察させてほしいこと。
レイシア様も一緒に来ること、二人とその後護衛が一緒に森に入っても大丈夫か精霊王様に確認を取ってほしいことが書かれていた。
『皇太子とその婚約者は、シエラが森に招けば問題なく入ることができるだろう。特に、婚約者は精霊も見える娘なのだし精霊たちに好かれる人物だろうから大丈夫だ』
ウィンガルム様の言葉をさらに返事で送ると一週間後に視察に行きたいとの返答がやはり即日で来たので皇太子殿下は大変視察に前向きな様子がうかがえた。
「まぁ、精霊の森は基本不可侵で、その周りにある恵みを少し頂くのが常なのよ。その森に入れて恵みをいただけるのシエラがいるからだわ」
お母様の言葉にクロムス様も頷く。
「シエラの恩恵は計り知れませんね。ここはますます栄えていくことでしょう」
辺境伯家は精霊の森と精霊が増えたことで気候も穏やか、魔物の発生も減りとっても平和。
領民も魔物の発生が減ったので農業も酪農も安全に作業ができると喜んでおり、穏やかに楽し気に暮らす様子が見られるとクロムス様も嬉しそうだ。
私も街へ行くと、奥様、若奥様とたくさん声をかけてくれる。
本当に、すっかり辺境伯領が我が家となり居心地抜群で馴染んでいる。
リルと一緒に街に行けばリルは街の子たちにも大人気で、可愛い、可愛いと囲まれている。
子どもの相手はミリアで慣れたのかリルも街の子にも優しく、好きに撫でさせている。
リルと、イジェンヌとミリアと三人で出かけてみたり、お母様と出かけたりと楽しく過ごしているうちに皇太子殿下の視察の日がやって来た。
なんと、今回視察には大司祭様のセルゲンも参加するとのことで三人でオーロでやってくると連絡があった。
可愛いオーロとの再会を楽しみに待っていると、だんだん大きくなる緑のワイバーンが見えて来た。
辺境伯邸の大きな前庭にふわっと軽やかに優しく着地するオーロ。
『キュルルルルル』
私が待っているのに気づいたオーロは嬉しそうな声を上げた。
「こらこら、オーロ。私たちが降りるまでは待っておくれ」
セルゲン様の言葉にオーロはちゃんといい子に座って待っている。
その背からセルゲン様、皇太子殿下とレイシア様が降りてくる。
それと同じくして、先に先行で馬で出発していた護衛達の姿も見えてくる。
「ようこそ、お越しくださいました。皇太子殿下、レイシア様。セルゲン様。精霊の森はとっても素敵なので楽しんでいただけると良いのですが。まずは、サロンで休憩しませんか?」
クロムス様の言葉に三人は頷き、一同でサロンへ移動することになった。
もちろん、可愛いオーロも後をついてくる。
リルも一緒なので、私は後でもふもふとツルツルを堪能させてもらいましょう。