加賀宮書店をごひいきに。

プロローグ

加賀宮書店。

並木道を通っていくと少しずつ見えてくる町外れの古くさい書店である。

品揃えも多く言いかえればレトロな書店だが、やはり町外れにあるからかあまりお客は多くない。

それでも潰れずにゆるく商売ができているのはその書店に縁結びの力があるからだ。


そんな書店に選ばれし、7人の少年少女。

今日も縁に引き寄せられ、心臓を鳴らしながら書店に通う。
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop