ひとつのウタ
Ⅰ プロローグ
薄暗い研究室で、1人の少女…いやアンドロイドが横たわっていた。
そして、そのアンドロイドを研究者達数名が取り囲む。
そして、1人が呟く。
「完成だ…我々の長年の夢を、確かに…!」
アンドロイドが目覚めた。
「…?私、は…誰?」
すこしぎこちない発音だが、人の声にそっくりだ。
「君の名前は、綺歌ヒナ。」
また、研究者が答える。
「綺歌、ヒナ…」
プロローグ