なぜか彼氏が2人できちゃいました……。
困ったように眉間に皺をよせている。
よほど言いにくいことなのかと思い辛抱強く待った。
向かい合ったまましばし沈黙が流れる。
「2人揃って何してるの?俺も混ぜてよー」
すると、緊張感のない声が響いた。
見れば教室の扉にもたれながら腕組みをしているもう1人の岳……いや岳の弟。
近くで見たらますます似ているのがわかる。
「見つめあっちゃってさ、ズルいな。抜け駆けは無しだぜ、兄貴」
そう言って岳の肩に腕を乗せる弟。
「どこまで、話したの?」
「いや、まだこれから」
「ふーん、じゃあ場所を変えようか。ここだと目立つしな」
「わかった」
2人が声をひそめて話し合っているのを眺めていた。
見た目はそっくりだけど、並んでいたら違いがわかる。
きっちりしている岳とは違い、弟は制服をゆるく着崩している。
よほど言いにくいことなのかと思い辛抱強く待った。
向かい合ったまましばし沈黙が流れる。
「2人揃って何してるの?俺も混ぜてよー」
すると、緊張感のない声が響いた。
見れば教室の扉にもたれながら腕組みをしているもう1人の岳……いや岳の弟。
近くで見たらますます似ているのがわかる。
「見つめあっちゃってさ、ズルいな。抜け駆けは無しだぜ、兄貴」
そう言って岳の肩に腕を乗せる弟。
「どこまで、話したの?」
「いや、まだこれから」
「ふーん、じゃあ場所を変えようか。ここだと目立つしな」
「わかった」
2人が声をひそめて話し合っているのを眺めていた。
見た目はそっくりだけど、並んでいたら違いがわかる。
きっちりしている岳とは違い、弟は制服をゆるく着崩している。