なぜか彼氏が2人できちゃいました……。
空くんとは正門付近で別れて自分の教室に行こうとしたら、岳もようやく繋いでいた手を離した。


はぁ、なんか変に緊張しちゃったな。


男の子2人を両手にはべらせて、登校するなんて。


正門をくぐった時も、みんなの視線を集めまくっていたし。


「大丈夫だ、美緒、2週間後のことなんて今から心配しなくてもいい」


「あ……」


岳はさっき私の考えていたことを見透かしたようにそう言ってきた。


「2人とも選ばないっていう選択肢もあるから」


「あ、そか」


「それにこの2週間のことも心配すんな。俺がちゃんと守ってやるから」


「へ?」


守ってやる、だなんて最強のパワーワードをさらりと口にするからびっくりした。
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