なぜか彼氏が2人できちゃいました……。
岳はゆっくりと私の頭を自分の肩へと傾けた。


どうやら、眠っている私に交代で肩を貸してくれていたみたいで恥ずかしくてなかなか起きれなかった。


3日目は遊園地デート。


「なに、へばってんのよ岳。次はまたあのジェットコースターに乗るよ」


激しい乗り物が大好きな私はテンションマックス。


「お前、何回目だよ。絶対、三半規管がバグッてるだろ」


岳は乗り物酔いでベンチに腰掛けて青い顔をしながらぼやいた。


「兄貴、大丈夫か?これ冷たい水買ってきたよ」


「すまん」


岳はペットボトルの水を一口飲んで息をついた。


「ここで休憩しときなよ。今度は俺が行ってくるから」


「おまえもさっきまで、気分が悪かったんだろ?大丈夫か?」


「いや、ここは男を見せないと」
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