なぜか彼氏が2人できちゃいました……。
玄関の扉を開けると大型犬のシベリアンハスキーと中型の芝犬とシェルティが出迎えてくれた。


ワンッ!


「わー可愛いね、うち妹に動物アレルギーがあるから飼えないんだ」


1匹ずつ頭や背中を撫でさせてもらった。


彼らのご両親は獣医さんだそうで、帰りはいつも遅くて今日も不在。


リビングに通されてソファに座っていたら、岳はキッチンで晩御飯の準備をはじめた。


「両親が遅くなる日は、兄貴がメシを作ってくれるんだ」


「そうなんだ」


その間、私は空くんの出演した舞台やテレビの録画を見せてもらった。


「俺は食事以外の家事担当、って言っても役者の稽古が忙しくなると兄貴が全部やってくれる」


「そっか、2人とも偉いね」
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