なぜか彼氏が2人できちゃいました……。
「え?そうかな」


放課後、空くんとカフェに来ていた時にそう言われてハッと顔を上げた。


そうだ、今はデートの真っ最中。


今日から2人きりだったんだ。


私、どうしてぼんやりしてたんだろう。


「ケーキ追加する?」


「ううん、今日はいいよ」


おかしいな、ケーキは大好きなはずなのに食欲がわかない。


「この後、ボウリングでもいく?」


「うん、いいよ。行こ行こ」


こんな時は体を動かして汗を流してスッキリするのが1番。


その後、空くんと一緒に学校の近くにあるボウリング場に行って楽しく遊んだ。


空くんは優しくてノリもよくて、一緒にいて楽しかった。


そして次の日もその次の日も、放課後は空くんと2人で過ごした。


デートの帰り道、家まで送ってもらう途中。


「あ、美緒ここに寄ってもいいかな?」
< 71 / 88 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop