不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?
「いえいえ、綺麗な部屋ではありませんか」
ある日の放課後、私はミレリア嬢を寮の自室に招いた。
友人を部屋に招くなんて、初めての経験である。それは考えてみると、エムリーが入学してくる前からからだ。
そう考えると、私には今まで親密な人はいなかったといえるのかもしれない。マグナード様やブライト殿下、ミレリア嬢とは色々と苦難を乗り越えた仲であるため、特別に仲良くできているということなのだろうか。
「当然といえば当然ですが、寮の部屋というものはどこも同じ造りなのですね?」
「そうなんですか? でも、身分によって違ったりするんじゃ……」
「いいえ、多分学園ではそういうことはないと思いますよ。あくまでも平等が、学園の原理なのですから」
「なるほど……」
ある日の放課後、私はミレリア嬢を寮の自室に招いた。
友人を部屋に招くなんて、初めての経験である。それは考えてみると、エムリーが入学してくる前からからだ。
そう考えると、私には今まで親密な人はいなかったといえるのかもしれない。マグナード様やブライト殿下、ミレリア嬢とは色々と苦難を乗り越えた仲であるため、特別に仲良くできているということなのだろうか。
「当然といえば当然ですが、寮の部屋というものはどこも同じ造りなのですね?」
「そうなんですか? でも、身分によって違ったりするんじゃ……」
「いいえ、多分学園ではそういうことはないと思いますよ。あくまでも平等が、学園の原理なのですから」
「なるほど……」