恋の順番
1.
「なんか、こういうのってデートみたいじゃない?」
皆上くんにほほえまれて、私は思わず手にしていたポテトを落としそうになる。
夜のファストフード店。テーブルに向かい合って座る私たち。
まわりからはカップルだって思われてるのかな?
ううん! それはいくらなんでも考えすぎだよね。
私と皆上くんは、ついこないだこうして知り合いになったばっかりなんだから。
でも、どうしてそんなドキドキするようなこと言うのかな……?
「あ、こんなところで会うなんてめずらしいな」
二週間前、もう夜の九時を過ぎたあたり。
塾の帰りにいつも立ち寄るファストフード店で、私は突然声をかけられた。
穏やかなまなざし、スラッと伸びた長い手足、少し明るめの茶色い髪。
はじめは誰だか分からなくて、私はそのひとのことをボンヤリ見つめてた。
「こんばんは、委員長。ビックリした? そうだよね、起きてるオレって珍しいでしょ?」
その言葉で、ハッと思い出す。
そうだ、このひと。うちのクラスの皆上くん――居眠り王子くんだ。
皆上くんにほほえまれて、私は思わず手にしていたポテトを落としそうになる。
夜のファストフード店。テーブルに向かい合って座る私たち。
まわりからはカップルだって思われてるのかな?
ううん! それはいくらなんでも考えすぎだよね。
私と皆上くんは、ついこないだこうして知り合いになったばっかりなんだから。
でも、どうしてそんなドキドキするようなこと言うのかな……?
「あ、こんなところで会うなんてめずらしいな」
二週間前、もう夜の九時を過ぎたあたり。
塾の帰りにいつも立ち寄るファストフード店で、私は突然声をかけられた。
穏やかなまなざし、スラッと伸びた長い手足、少し明るめの茶色い髪。
はじめは誰だか分からなくて、私はそのひとのことをボンヤリ見つめてた。
「こんばんは、委員長。ビックリした? そうだよね、起きてるオレって珍しいでしょ?」
その言葉で、ハッと思い出す。
そうだ、このひと。うちのクラスの皆上くん――居眠り王子くんだ。
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