レンズのむこう

パパラッチ疑惑

「あっ…まって…んぅっ」


屋上の貯水タンクの裏。



こんな所で女が頬を染めて、艶っぽく息を乱してるなんて誰が想像するだろうか。



「やっ…んっ冬磨くっ…」


「もうちょっと腰うかして…?」


恥ずかしいと今さら赤面する女の首に何度もキスをふらす。


今日の5時間目にあったナカセンの授業がつぶれたから、俺はここで休んでいた。


それに絡みついてきたこの女の子を少し相手してるというこの状況。




先生に見つかれば大目玉だろうな。

そんなスリルが興奮となっているのか、女の子はいつもより大きい声で喘ぐ。



「もうちょっと静かにしないと」


たしなめるように囁くと涙で潤んだ瞳でこちらを見つめてきた。




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