レンズのむこう
まぁでも…仕方ないかぁ…



さっき入ってきた子だよね?きっと。



俺は腰をあげて音のする方へと足をむけた。



もし本当に撮られてるんだったらフィルムを奪えばいいし
抵抗するなら…ちぃっとばかし相手をしてもらおう。




鼻歌を心の中で歌いながら注意深く音に近づいていくと…










そこには、屋上の真ん中で寝そべりながらカメラを構えてる女の子がいた。




変な子というより不思議な子。
こんな時間にどうして?
今は…6時間目あたりだろうに…
自分のことはさておき、目の前の子はなにしてるんだろう。



好奇心に突き動かされ、俺はゆっくりとその子に歩みよる。



にっこりと笑って、最初の挨拶は…

うん、あれでしょやっぱ。

第一印象は大切だからね!
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