レンズのむこう
今日はやっぱりついていない日らしい。

変な男に絡まれて、私の貴重なシャッターチャンスがどんどん減っていく。


チッと舌打ちして私は相棒を肩にかけた。


「えっどこいくの」

「教室に帰ります。これ以上ここにいても自意識過剰男がいるかぎりいい写真は撮れないと思うんで。」


冷ややかにつげると男はやっぱり君可愛くないと発言しやがった。


「どーせ私は可愛くないですよ!」


二回目は聞き流せないので声を荒げて言い返した。



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