レンズのむこう
すると、奴は半泣きの私にさらに爆弾投下。


「ちょっとさっきタンクの裏でねお昼寝してたの。そしたらなかなか積極的な女の子がきてさ。」



大人のお遊びをね…と軽くウィンクしてきた生徒会長に鳥肌がゾゾーッとたった。



「なっ!学校でそんな破廉恥なことしないでよ!そしてフィルムとなんの関係あるのよ!」


「いやね。仮にも会長だし。君の言うとおり学校だし。写真撮られてたらまずいなぁと。」



でしょ?と優雅に微笑んでらっしゃいますが…



だったらすんなよ学校で!!!


しかもさっきの口ぶりではその女の子は彼女ではないみたいなてきな?


あっ…軽く目眩がしたよ。

額に手をあて必死になけなしの冷静を保つ。


「~~っ。そんなの撮ってないからそのフィルム返して」



「そんなの信じれるわけないじゃない。君も知ってのとおり俺は生徒会長の前に結構な財閥息子だからね。危険な芽は摘まなきゃ」
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