レンズのむこう
よよよっと泣きマネをしながら、マモルの腰から腕を放し先ほどの出来事を事細かに伝えた。



力説してたら少し興奮して大声をだしたらクラスがびくっとなって私達をチラリ。

やーやーほんとに騒がしいやつですみません。あれ?デジャブ?



そんなこんなで話終えると、マモルはそりゃ災難だったなと頭をまた撫でてくれた。



「みことは苦手だもんなそーゆー類の人間」


「できれば生涯を終えるときまで…いや終えても関わりたくなかった人種だよ」


「そうだな~…」


「とゆか!!冬磨財閥ってそんな経済力あるの?」



私が不思議そうに尋ねるとマモルはぶっと吹き出した。
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