レンズのむこう
「わりぃわりぃ。みことはみことだもんな。知らなくてもしょうがないよな」


幼稚園児をあやすようにしてからマモルはチョークを持って黒板に文字を書き始める。


「よし。それじゃあみことに質問な」

先生になりきってマモルはイキイキと質問してきた。それに悪のりして、はい先生!なんて返事したらはにかみ笑顔!!

うん。あなたはあのドS教師と違っていい先生になれるよ。私が保証する。


こほんっと咳払いしてマモルは王冠を描き始めた。


「まずは世界の経済の半分を支えてる、まぁトップともいえる財閥は?」


「耳にタコがつくほど聞かされたよ。橘-タチバナ-でしょ?」


「そう。言わずもがな橘グループだ。そして橘グループのすぐしたにはいくつか関係する財閥がまた経済を支えてる」


それが、アリソングループ、桜華グループ、冬磨グループ、ロジャーズだ。


と、次々に名前を黒板に書き上げてく。

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