レンズのむこう
「3つで十分だろが。見てるこっちが気持ち悪ぃ」


本当に嫌そうな顔をするから私は渋々ミルクと砂糖を諦めた。


大人の階段だこのやろー!!



そのまま私はちょっと苦いコーヒーを、平井先生はブラックを黙って飲んだ。



……えっなんだいこの沈黙は。


ゆったりとした雰囲気にのまれて本来の目的忘れてしまいそうでしたよ。


私は意を決して平井先生に声をかける。

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