レンズのむこう
2枚目.雲
幼い日に見た雲は、
どこまでも白く、
どこまでも遠かった。
どんなに追いかけても、
どんなに手を伸ばしても、
決して掴まえることのできないそれは、
なんだかあの人に似ているようで、
とてもとても悲しかった。
それでも、まだ手をのばしたいと思うのは、
私があの頃から一歩も前に進んでいないからだ。
どこまでも白く、
どこまでも遠かった。
どんなに追いかけても、
どんなに手を伸ばしても、
決して掴まえることのできないそれは、
なんだかあの人に似ているようで、
とてもとても悲しかった。
それでも、まだ手をのばしたいと思うのは、
私があの頃から一歩も前に進んでいないからだ。