レンズのむこう
「ナカセンは出張だから今日は自主だって。朝から言ってんぞ」


「へぇーそうだったんだぁ…………って」
ええ~!?
ウソ!
本当に!?
まぢでか!?



急にガタンと派手な音を響かせ立ちあがると、さすがに何人かがこちらを見てきた。




やーやー騒がしくてすみません。
まぁお構いなく。



軽くにへらっと笑ってごまかすと大急ぎでロッカーから相棒をとりだす。



ヨッシャー!
今日はついてるぞぉ!


さっきとは正反対のことを考えながら、ダッシュで教室を飛びだす。


「みこと!!どこ…」
「屋上!!」


守が全部言い終わる前に、答えると二段とばしで階段を駆け上がる。
< 7 / 55 >

この作品をシェア

pagetop