遅刻しそうな時にぶつかるのは運命の人かと思っていました
 亜由美の顔を見れば嫌なわけがないことは鷹條にも分かるだろう。

「感じやすいのも恥ずかしがってるのも、可愛いな」

 ちょっとくらいのいじわるをされても、鷹條が亜由美を大事にしてくれていることは分かっていた。

 ──やっぱりすごく、好き。
 かぷっと胸の先を咥えられて、尖ってしまった先端を口の中で舌先が舐められているのを感じる。

 口に含まれている温かさと、舌の感触と両方を感じて身体から力が抜けそうだ。

 亜由美の口元は服を咥えているから、じっと見つめることでしか鷹條に気持ちを伝えることができない。

 ふっと笑った鷹條が亜由美の下着の中に手を入れた。その指が動かされて、濡れた感触を亜由美を伝える。

 鷹條はショーツを下ろして、今度は亜由美の脚の間に顔を埋めた。

 温かくて柔らかい舌が敏感なところに触れる。恥ずかしくて逃げたいのに、鷹條は逃がしてくれなくて、亜由美の背中を甘い電流のような快感が流れる。

「優しくする」
 軽く囁く鷹條の吐息がかかって、太腿が震えてしまった。
「これだけでも感じる? 亜由美、本当にたまらない」

 ──そんなところで話しちゃ、ダメ……!
 感じ過ぎて目に涙を浮かべる亜由美は首を横に振る。

「いっぱい感じて」
 鷹條は亜由美の下肢の淫芽だけでなく、その内壁までも探るように指で触れる。
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