遅刻しそうな時にぶつかるのは運命の人かと思っていました
事件が終わった後も、特殊な事例だったこともあり通常よりも多くの報告を求められ、鷹條はなかなか現場に戻ることができなかった。
もちろんそれは覚悟の上だったのだし、今回は結果的に亜由美を護れたのだから、それで良かった。後悔はしていない。
そんな鷹條がやっと本来の勤務に戻ることができた。
目下の大きな問題と言えば……。
「派手にやるべきだ」
「鷹條班長! フラッシュモブとかやるなら協力しますよー」
「花火とか上げたらどうだ?」
「許可取りは任せてください!」
研修に出ていた鷹條が本来の警備二課二係に戻ってきたことで、課のメンバーも、同じ係のメンバーも浮き足立っていた。しかも手柄を手にしての復帰なのだから尚更だ。
それだけではなく、対象であった杉原なにがしという女性はどうやら鷹條の恋人らしいという話まで広がっていて、警察内部の個人情報どうなってんだと頭をかかえそうになった鷹條である。
鷹條と言えば、警護の際も訓練の際も表情一つ変えない冷静さが売りである。
その鷹條が今回は現場で彼女と見つめ合っていただの抱き合っていただの、挙句キスしていただのと大の大人がうひゃうひゃ喜んでいるのだ。
いかにみんな楽しいことに飢えているのかが分かるというものだった。
もちろんそれは覚悟の上だったのだし、今回は結果的に亜由美を護れたのだから、それで良かった。後悔はしていない。
そんな鷹條がやっと本来の勤務に戻ることができた。
目下の大きな問題と言えば……。
「派手にやるべきだ」
「鷹條班長! フラッシュモブとかやるなら協力しますよー」
「花火とか上げたらどうだ?」
「許可取りは任せてください!」
研修に出ていた鷹條が本来の警備二課二係に戻ってきたことで、課のメンバーも、同じ係のメンバーも浮き足立っていた。しかも手柄を手にしての復帰なのだから尚更だ。
それだけではなく、対象であった杉原なにがしという女性はどうやら鷹條の恋人らしいという話まで広がっていて、警察内部の個人情報どうなってんだと頭をかかえそうになった鷹條である。
鷹條と言えば、警護の際も訓練の際も表情一つ変えない冷静さが売りである。
その鷹條が今回は現場で彼女と見つめ合っていただの抱き合っていただの、挙句キスしていただのと大の大人がうひゃうひゃ喜んでいるのだ。
いかにみんな楽しいことに飢えているのかが分かるというものだった。