遅刻しそうな時にぶつかるのは運命の人かと思っていました
 すごく、すっごく恥ずかしかったから亜由美はものすごく小さな声で囁くように伝える。
「挿れながら、舐めて……?」

「了解。イくまでしてあげる」
 聞いた鷹條の方が蕩けそうな甘い顔になり、亜由美はどきどきしてしまった。

(それって嬉しいっていうより、困っちゃうかも)
「……ふ、あぁ……んっ」

 密芽への舌での刺激とそれによって中を探られている指を締めつけてしまう感覚で、緩くされているだけで亜由美は達してしまう。

「おねだり、見せてくれたからもっと気持ちよくなろうか?」
「待っ……イったばかり、で……っぁああんっ」

 ピッと口元でスキンの袋を開けた鷹條は素早い仕草で付けて、亜由美の奥を自分の猛ったもので一気に奥まで穿った。

 すでに一度達していた亜由美にはその剛直が割って入ってくる感触にさえ感じてしまって、大きく背中を反らせる。
 鷹條の激しい動きに亜由美は翻弄されたのだった。


「足とか、腰とか大丈夫か?」
「大丈夫……だけど」
 まさか朝からこんなにされてしまうなんて思わなかった。

 だって、昨日の夜も寝る前に散々したのだ。それなのに、今日の朝もなんて!

 部屋についている露天風呂に二人で……というかすっかり立てなくなっていた亜由美を抱いて、鷹條が入れてくれたのだけれど、ともかくも二人で浸かっている。
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