お願いだから、好きって言って。

˚✩* 好きって、苦しい ˚✩*



 ――……


「でも、あの泣いてた女子と双葉さんが同じって気付いたの、少しあとの話だけどね」
「そうだったんだ……」


 佐藤くんが中学の頃から私の事見ててくれてたなんて……
 確かに、一時期私への嫌がらせが少し収まった時もあった。


 まさか佐藤くんがそんなことを言って根回ししてくれてたなんて……思いもしなかった。



「佐藤くんは……やっぱり王子様だね」



「なにそれ……まじで嬉しい」

 佐藤くんは嬉しそうに微笑む。
 そんなの、今まで数え切れないほど言われてるだろうに……


「俺、このキャラが嫌いだったけど、双葉さんの王子になれてるんだったら嬉しい!」


 幸せそうな佐藤くんは、いつも以上にキラキラしてる。


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