お願いだから、好きって言って。


「え゙、好きって……なんのこと……ッスかね」
「いや、そーいうことじゃん! 好きなんだろ! 綾瀬のこと!」
「いやでも……綾瀬、一吾のこと好きだと思ってたし……」



「だから! そーじゃないってことはチャンスじゃん!! しかも、あんなこと言わせといてそのままにすんのかよ!」



 佐藤くんの言葉で篠塚くんは覚悟を決めたのか、教室を出ていった。


 ゆにちゃん、気持ち伝わったみたいだよ……よかったね。

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