ホテル御曹司は虐げられ令嬢に生涯の愛を誓う

「翔くん、私に似合うドレスを選んでくれない?」

「俺が選んでいいのか?沙凪はどれを着ても似合うけどな」

そう言いつつも翔くんは真剣な目で私に似合うドレスを探してくれている。

「沙凪に似合うのはこのドレスだな」

私のところに一着のパーティードレスを持ってきた。ネイビーのミモレ丈のドレス。

「試着、してみるか?」

「うん」

試着室で私は翔くんに選んでもらったドレスを身にまとう。全身鏡に映る自分の姿に違和感がない。

「どう、かな?」

試着室から出ると翔くんからは「これにしよう。すごく似合っている」と即答の言葉が返ってきた。

早く決まったパーティードレス。それに似合うヒールとカバンも翔くんが選んでプレゼントしてくれた。

「ありがとう、プレゼントしてくれて」

翔くんからのプレゼントがまたひとつ増えた。それに真っ白のワンピースはもう着られないけれど手紙が残っている。

私は翔くんからのプレゼントを大事に胸に抱えて幸せを胸に刻む。
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