ホテル御曹司は虐げられ令嬢に生涯の愛を誓う

私の体はクルリと翔くんの前を向いていた。

「……っ!」

そして目の前の綺麗な箱の中から輝いている物に真剣な眼差しで彼からの言葉を待つ。

「俺と結婚してください」

私の気持ちには『いいえ』という言葉はない。

「はい」

私からの返事を聞いた翔くんが私の薬指に指輪を嵌める。

「ありがとう。好きだ、沙凪」

「私も大好き、翔くん」

目と目があい、キスをする。優しいキスから深いキスが微かにシャンパンの味がする。

「んっ……」

「もう我慢ができない。沙凪、キスからの先をしてもいいか?」

「いいよ」

「ここから先は全部俺に委ねて」

コクリと頷くと唇、頬、とキスを繰り返す。身にまとっているワンピースを脱がされた。
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