ホテル御曹司は虐げられ令嬢に生涯の愛を誓う
専属の使用人とサプライズ
籍を入れた日から私は翔くんと一緒のベッドで寝て起きるようになった。
年が明けてお正月以来に翔くんの実家に私ひとりでお邪魔していた。
最近、強い眠気と体のだるさが摂れなくて、今日は朝から胃の調子が少し悪い。
「天音さん、ひとつお聞きしてもいいですか?」
「ひとつじゃなくて、なんでも聞いて」
翔くんは私の誕生日を覚えていたのに私が誕生日を教えてほしいと話しても「俺の誕生日知らなくていい。沙凪が隣にいてくれれば」と。だから私は直接、天音さんから聞くことにした。
「翔くんの誕生日を教えてください!」
「一月二十日よ」
さらっと教えてくれた天音さんに私は自分のスマートフォンでカレンダーアプリをタップして確認をした。
「えっ、一月二十日って」
「あの子、沙凪ちゃんに教えてないのね」
「明後日、翔くんの誕生日」
どうしよう、まだプレゼント用意できてない。私に何かできることは使用人で培ったことしかできない。
「一日限定で翔くんの使用人に」
「いいんじゃない!」
私の思いつきに天音さんから了承をもらった。