ホテル御曹司は虐げられ令嬢に生涯の愛を誓う

「時間がある時に三隅を連れて病院へ行ってみたらどうかしら？」

「そうしてみます」

「今日はゆっくりしましょう。眠くなったら横になって寝ていいわよ」

お昼を過ぎると何をしていても急に眠気が来る。自分でも眠気を押さえることができずに寝てしまう。

（ああ、今日も、ごめんなさい、天音さん……）

私は眠気に抗えずに深い眠りに落ちていった。


何かに揺られて私は目を覚ました。

私は天音さんと会っていた。ここは車の中？

「お目覚めになられましたか、沙凪お嬢様」

私の隣に三隅の姿がある。運転は桝田だ。

「三隅、どうしてここに」

話を聞くと天音さんが私に何度も声をかけて起こしても起きなかったらしく三隅を呼んで車で家へ送ることになった。

「桝田、今からドラッグストアへ寄ってほしいの｣

「かしこまりました」

天音さんが話してたけどまずは自分の目で確かめないと。