ホテル御曹司は虐げられ令嬢に生涯の愛を誓う

「天音さんの言ってた通りだ……」

丸窓の中に縦線がくっきりと入っている。

私のお腹の中に翔くんの子がいるのかもしれない。明日病院へ行くからきちんと結果が分かってから翔くんに話をしよう。

トイレから出てそのままキッチンに立って夕食を作り始める前
おでんを作れば長時間キッチンに立たなくてもいい。

食欲はあまりない。ただただ眠いだけ。今日は翔くんに置き手紙を置いて先にお風呂入って横になろう。

パパッとおでんを作り終えて私はお風呂へ入る。

テーブルの上に置き手紙を置いて私は翔くんとの寝室ではなく今日は自分の部屋に戻って眠りにつく。

「うっ、気持ち悪い……」

朝、起きて部屋を出ると翔くんが家を出る時間帯だった。

「おはよ、沙凪。夕飯作ってくれてありがとう。体調は大丈夫か?」

「おはよう、心配してくれてありがとう」

「行ってきます」

「行ってらっしゃい、翔くん」

リビングから翔くんを見送って玄関が完全に閉まるのを待つ。

数分たってから私は口元を押さえてトイレへと駆け込んだ。
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